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「原子力防災」トーク&上映会を開催しました


2019年2月11日(祝)、当会主催「原子力防災」トーク&上映会を開催しました。

今回も葛飾区教育委員会に後援いただき、生涯学習援助制度による助成を受けることができました。私たちの活動を理解してくださりありがたく思っています。

「原子力防災」は、東海第二原発が再稼動を目指す動きがある中で、今最も大事なテーマの一つと考えて企画しました。

講師は映像作家の鎌仲ひとみさん。「小さき声のカノン」などの原発事故や核に関する映像をたくさん撮ってこられた方です。

現在「原子力防災」をテーマに撮影を進めておられます。

まずは鎌仲さんが「小さき声のカノン」のために撮りためた600時間の映像の中から「カノンだより」に収録された、事故後の福島の状況、未だに帰ることのできない避難者の姿、そして放射能がやってきた首都圏で、市民により行われている甲状腺検診や安定ヨウ素剤配布会の取材映像を見ながら、鎌仲さんが丁寧に解説をしてくださいました。

今も福島第一原発からは毎日大量の放射能が漏れ出ていることには驚きの声が上がりました。

そして被曝による健康影響を不安に感じた市民たちが、それぞれに活動しながら思いを語る姿を見て、勉強になった、健康に気をつけたい、何か自分にも出来ることをしたい、という意見もたくさん出ました。

「みなさん、次の原発事故が起きたら、どちらの方向に逃げますか?」と鎌仲さん。

トークでは原発事故への事前の備えや、実際の避難方法などについて、問題提起しつつ具体的に説明してくださいました。

兵庫県篠山市では、近隣の福井県でもし原発事故が起きたら、と危機意識を高く持ち、ハンドブック「原発災害にたくましく備えよう」を作成して全市民に配布しています。

これは今回当会で鎌仲さんを通じて取り寄せ参加者に配布させていただきました。大変分かりやすい内容で好評でした。

さらに通常は原発から5キロ圏内の住民には安定ヨウ素剤が配布されることになっていますが、篠山市では40キロ以上離れているにもかかわらず全市民に配布しています。素晴らしい取り組みです。

トークのあとは、すでに自主的に活動を行っている参加者のみなさんからの話を聞いて東京や周辺での活動を共有することができました。

また質問が多く出て鎌仲さんと熱心に語り合ううちに、終了時間を大幅にオーバーしてしまい、それでもまだまだ話し足りず、会場の片付けをお手伝いくださりながら時間ギリギリまで交流する参加者の姿もありました。

気さくなお人柄の鎌仲さんのトークで大変盛り上がった3時間でした。

当初は雪の予報で主催者としては気を揉みましたが、当日はたくさんの方にご参加いただきありがとうございました。

今回、当会の取り組みに対しても、参加者の方々から多くの賛同の声をいただきました。

6月には2回目の甲状腺検診を行う予定です。

メンバー一同、いただいたお声を励みに頑張ってまいります!


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